2025.07.20 08:10デザインスクール セナハウスこの日は、パンフレットのデザイン、4ページものです。セナハウスでは、イメージトレーニング、デッサン、コラージュと順は、個人差がありますが一通り手描きで綺麗な線、形が描けると判断した後パンフレットデザインの制作をしていただきます。その課題に於いて、スポンサーを自ら決め、誰に見せるパンフレットなのか、そして自身がデザインしたものがどのように社会的、営業的に効果を齎せるのかを企画書に纏めます(販促展開)。その後サムネイルを描きます。いくつかの案のサムネイルから原寸ラフスケッチをモノクロで描き、その上で色鉛筆で着色をします。そうして仕上がったのがこの作品(全て手描きです。)ボディコピーは、入っていませんが大変良く出来ています。本来であれは、このカラーラフに基づ...
2025.07.20 07:55デザインスクール セナハウス真っ黒に塗りつぶしているように感じられるかもしれませんが、これは、一本一本の髪の毛より細い線の集合です。 いわゆるカンデンスキーの点、線、面です。定規は使っていません。
2025.06.26 11:14幼児・子どもにおける日本文化を通じた想像心と社会教育の成長幼児・子どもにおける日本文化を通じた想像心と社会教育の成長―伝統的感性と共同性を育む文化的環境の意義―1. はじめに幼児期の子どもは、日々の経験の中で想像力を発達させ、社会性を育んでいく。この時期に接する文化的環境、とりわけ日本における伝統文化や美意識は、子どもの内的世界を豊かにし、社会的態度の形成にも寄与する。特に日本文化に内在する「間(ま)」「わび・さび」「型と即興」などの概念は、子どもたちの感性や想像力を刺激し、他者との協調や社会的価値観の涵養を促す重要な要素である。本稿では、日本文化が幼児・子どもの想像心と社会教育にどのような影響を与えるかを考察し、その教育的意義を明らかにする。2. 日本文化にみられる想像力と社会性の基盤2.1「間」と「空白」...
2025.06.23 11:09発達に課題のある子どもに向けた美術教育の可能性発達に課題のある子どもに向けた美術教育の可能性―想像と思考を原動力とした達成感の育成―1. はじめに発達に課題を抱える子どもたちにとって、自分の意思で「やってみたい」と思える活動に出会うことは極めて重要である。これは単なる学習の導入としての意味にとどまらず、その子どもが主体的に現代社会を生き抜く力、すなわち「生きる力」の源泉ともなりうる。本稿では、美術教育がそのような子どもたちの好奇心を刺激し、達成感をもたらす教育的実践であることを論じる。そして、その根底には「想像」と「思考」が不可欠な原動力として機能していることを明らかにする。2. 発達に課題を抱える子どもたちの特性発達障害を含む発達に課題を抱える子どもたちは、言語的・身体的・感覚的な特性が多様であ...
2025.06.17 13:44美術教育は、子どもにとって社会にとって必要不可欠です。美術教育は、子どもにとって社会にとって必要不可欠です。美術教育による思考力・想像力の発育とそこから生まれる能力の拡散。1. はじめに現代社会においては、単なる知識の習得にとどまらず、自ら思考し、他者と協働しながら創造的に問題を解決する能力が重視されている。そのような背景の中で、美術教育は、知的発達や情緒的成長を支える教育的手段として再評価されている。特に幼児期から児童期における美術教育は、思考力と想像力の発育に寄与し、それが他の学問領域や社会的スキルへと拡散していく可能性を秘めている。本稿では、美術教育が子どもの思考力・想像力に与える影響を考察し、そこから波及する能力の多面的発展について論じる。2. 美術教育における思考力と想像力の定義。美術教育におけ...
2025.06.17 12:58幼稚園児がアート活動を通して心の成長を遂げた過程について、以下にレポートします。幼稚園児がアート活動を通して心の成長を遂げた過程について、以下にレポートします。幼稚園児におけるアート活動を通じた心の成長と発達に関する心理学的考察1. はじめに本レポートでは、幼稚園児が自発的なアート活動を通じて、線のみの描画から多様な色彩や表現を取り入れた作品へと進展する過程で示された心の成長と思考の変化について考察する。特に、アート活動が幼児の認知発達、感情表現、創造性、自己肯定感の形成に与える影響に焦点を当てる。2. 幼児期のアート活動の意義幼児期は、認知、感情、社会性、運動能力など、心身のあらゆる側面が急速に発達する重要な時期である。この時期のアート活動は、単なる遊びに留まらず、子どもの発達を多角的に促進する極めて重要な役割を果たす(Lowe...
2025.06.16 12:52―創造的表現活動における思考の発達プロセスの探究―子どもの思考力は、アートから生まれる―創造的表現活動における思考の発達プロセスの探究―要旨(Abstract)本研究は、幼児期におけるアート活動が子どもの思考力の発達に与える影響を探究するものである。観察調査および先行研究の検討を通じて、アート表現が内発的動機づけを促進し、問題解決力・想像力・メタ認知などの高次認知機能に寄与することを明らかにした。アートは単なる表現手段にとどまらず、子どもの思考を可視化し、深めるプロセスであることが示唆された。⸻1. はじめに(Introduction)21世紀型スキルの重視が進む中で、従来の知識伝達型教育から脱却し、思考力・創造力の育成が求められている。特に幼児期は認知発達の基礎を形成する重要な時期であり、思考力の育...
2025.06.15 13:29―創造的表現活動における思考の発達プロセスの探究―子どもの思考力は、アートから生まれる―創造的表現活動における思考の発達プロセスの探究―要旨(Abstract)本研究は、幼児期におけるアート活動が子どもの思考力の発達に与える影響を探究するものである。観察調査および先行研究の検討を通じて、アート表現が内発的動機づけを促進し、問題解決力・想像力・メタ認知などの高次認知機能に寄与することを明らかにした。アートは単なる表現手段にとどまらず、子どもの思考を可視化し、深めるプロセスであることが示唆された。⸻1. はじめに(Introduction)21世紀型スキルの重視が進む中で、従来の知識伝達型教育から脱却し、思考力・創造力の育成が求められている。特に幼児期は認知発達の基礎を形成する重要な時期であり、思考力の育...
2025.06.15 11:13子どもたちの美術教育:思考の発達からなる心の教育とは子どもたちの美術教育:思考の発達からなる心の教育とは子どもたちの美術教育は、単なる技術習得にとどまらず、内面的な心の育成や思考の発達に密接に関係している。近年、非認知能力(自己制御、共感性、創造性など)が子どもの将来的な幸福感や社会的成功に大きな影響を与えることが明らかにされ(Heckman, 2006)、美術を通じた教育実践は、その発達において重要な役割を果たすと考えられている。美術活動において、子どもは自分の感情や考えを形にし、他者と共有する経験を積む。このプロセスは、自己理解や他者理解を深める上で非常に有効であり、子どもの内面世界の拡張に寄与する(岡田, 2012)。また、創作における試行錯誤や問題解決の過程は、論理的思考と直感的判断のバランスを...
2025.06.10 01:08「合生の形象からみる美術」という表現を多角的視点から掘り下げてみます。「合生の形象からみる美術」という表現を多角的視点から掘り下げてみます。「合生(ごうせい)」とは何か?「合生」という言葉は一般的な日本語にはあまり見られませんが、漢字から意味を読み解くと、「合」=集まる、融合、統合「生」=生命、生成、いのちの営みと解釈できます。つまり「合生」は異なるものが交わり、新たな生命や形象を生み出すことと捉えられます。これは、自然界の生成、共生、循環や、異文化の融合、新しいアイデアの誕生などとも結びつく概念です。美術における「合生の形象」この概念を美術と結びつけると、以下のような視点が考えられます。1.異質な要素の融合としての創造例えば現代アートでは、絵画と音楽、テクノロジーと身体、東洋と西洋など、異なる要素が融合して新たな表現が...
2025.06.06 00:52子どもの「想像する力」と発達:能力差を超えて育まれる想像的成長。子どもの「想像する力」と発達:能力差を超えて育まれる想像的成長。子どもが描く「想像」は、単に芸術的な活動にとどまらず、心の内側にある世界を言語とは異なる形で表現する重要な手段である。特に美術活動における自由な創造は、認知的・情緒的・社会的な発達と密接に関わっている(Vygotsky, 2004; Eisner, 2002)。この「想像する力」は、子どもが自己を見つめ、他者とつながり、世界と関わるための基盤であり、能力の優劣や障害の有無にかかわらず、すべての子どもにとって発達の可能性を拓く鍵となる。例えば、発達に遅れや特性のある子どもであっても、絵画や造形などの表現活動を通じて、自らの感覚や経験を再構成し、内的世界を外化することができる。このプロセスは、...
2025.06.05 04:41幼児のクレヨン選択における思考と心理的プロセス幼児のクレヨン選択における思考と心理的プロセス―アート思考・認知心理学的視点からの考察―1. はじめにアート活動において子どもが色を選び、構成していく過程には、創造的思考や心理的動機づけが色濃く表れる。今回の事例では、年長児が使用していたクレヨンの色数が限られてきた状況で、同一のクレヨンセットを再提示した際、新たに使っていなかった色を選び直感的に描画を再開した。この行動は、アート思考の観点からどのように捉えられ、また心理的にはどのような認知的・動機づけ的プロセスが働いていたのかを考察する。2. アート思考における解釈アート思考(Art Thinking)は、美術的行為を通して「既成概念を疑い、新たな視点を獲得する思考のあり方」である(福原義春, 201...