2026.01.12 14:55想像が増幅し、完成形に。昨日(11日)の美術教室で作品が仕上がったと思っていた年長組K君。その後自宅で更に手を加え完成度を上げてくれたとお母さんから画像を送ってくださいました。この画用紙、八切りサイズですよ。とってもカラフルで美しく、素敵ですね。
2026.01.11 12:35とっても楽しかった美術活動実践報告とっても楽しかった美術活動実践報告― 粘土造形から描画表現へと展開する想像的活動の心理学的・療育的分析 ―1.活動概要本日の美術教室(1月11日)では、年齢の異なる6名の子どもを対象に、① 粘土を用いて頭の中に浮かんだイメージを立体化する活動② 完成した立体作品をもとに絵として再表現する活動という二段階の制作プロセスを実施した。本活動は、見本や正解を提示せず、子ども一人ひとりの内的イメージを起点とした自由表現を重視する構成であり、想像力を十分に膨らませながら制作に没入できる環境が整えられていた。2.心理学的分析2-1.想像(イメージ)と表象変換能力本活動の最大の特徴は、内的イメージを複数の表象形式(立体→平面)へと変換する経験にある。これは認知心理学に...
2026.01.07 14:50想像と論理、感覚と感情が同時に働く療育的活動知育パズル型ビー玉転がしタワーに夢中になる体験は、単なる「遊び」ではなく、想像と論理、感覚と感情が同時に働く療育的活動として高い価値を持ちます。以下、想像的・思考的・観ること(知覚)という三つの軸から、特に発達に課題のある子どもの療育的意義を整理して解説します。① 「観ること」から始まる療育 ― 知覚と思考の起点ビー玉転がしタワーの最大の特徴は、「まず観る → 次に考える → そして試す」という自然な認知プロセスを引き出す点にあります。● 知覚統合の視点• ビー玉の動き・速度・落下方向• パーツの形・角度・高さ• 音や転がるリズムこれらを同時に観察することで、視覚・触覚・聴覚・固有感覚が統合されていきます。▶︎発達に課題のある子どもにとって「観ること」...
2026.01.06 14:55今回のアート活動はとても重要で、示唆に富む変化です。今回のアート活動はとても重要で、示唆に富む変化です。以下、発達心理学・芸術心理学・神経心理学・美術教育学の観点から、学術的に整理して分析します。1. 表現主題の変化「既存キャラクター」から「内的衝動表現」へこれまでの • バイキンマン・アンパンマンという共有文化的イメージは、発達段階においては非常に健全で、 • 安全な世界観 • 善悪が明確 • 再現可能な形を通して「描くこと」そのものに安心して関われる模倣的表現期に相当します。しかし今回見られた • 爆発 • 激しい色彩 • 形の自由度 • 意図しない要素の多発は、**内発的表現(self-generated expression)**への明確な移行を示しています。これは「何を描くか」より「描かずには...
2026.01.04 05:16幼児の美術教室から幼児の美術教室から描くこと、作ることの中で、心は自由に動きます。思い通りにいかない線、にじんだ色、途中で立ち止まる時間。それは失敗ではなく、心が生きて動いている証です。追いかけて、つまづいても、アートの中では、また笑って立ち上がることができます。なぜなら、作品は「うまくやる場所」ではなく、自分をそのまま許し、試し、認めていい場所だからです。表現することで、心は外に出ます。外に出た心を、私たちは眺め、少し距離をとって見つめ直すことができます。この体験が、感情を整理し、気持ちを整え、「またやってみよう」という前向きな思考を生み出します。アートは、無理に強くならなくていいことを教えてくれます。転んでもいい、迷ってもいい、揺れてもいい。それでも、色を重ねるたび...
2025.12.30 04:17表現的態度を育む美術教育表現的態度を育む美術教育教育理念文私たちは、美術教育を「上手に作るための学習」ではなく、人が人として在るための表現の場として位置づける。人は、安心が満たされ、自らの内に湧き上がる感覚や思いを受け止められたとき、初めて自由に表現することができる。マズローが示した「表現的態度」は、評価や正解を求める対処的態度を超え、自己と世界を結び直す人間本来の在り方である。本教育では、見本や完成形を先に示すことをせず、子ども一人ひとりの記憶・感覚・想像を表現の出発点とする。そこでは、結果の優劣よりも、考える過程、試行錯誤、迷い、ひらめきそのものに価値が置かれる。美術表現とは、技術の証明ではなく、存在の肯定である。描くこと、つくることを通して、子どもは「自分は感じ、考え、...
2025.12.28 07:50美しいものを観ることから成長する心美しいものを観ることから成長する心――心理学・美術教室・社会学の視点から――私たちは日々、無数の「もの」を目にして生きている。けれども、その中で「美しい」と立ち止まり、心を動かされる体験は、どれほど意識されているだろうか。美しいものを観るという行為は、単なる鑑賞にとどまらず、人の心を育て、思考を深め、社会との関わり方にまで影響を与える、極めて人間的な営みである。1.心理学から見る「美」と心の発達心理学において「美を感じる体験」は、情緒の安定や自己調整能力と深く関係しているとされている。美しいものに触れたとき、人の脳内では快の情動が生まれ、安心感や落ち着きがもたらされる。これは、ストレスを和らげ、心を開いた状態をつくる働きを持つ。特に子どもにとって、美し...
2025.12.24 14:55子どもの美術活動が育む「生きる力」に関する解説。子どもの美術活動が育む「生きる力」に関する解説。幼児期を含む子どもたちが美術活動に取り組む過程は、単なる造形技能の獲得にとどまらず、思考・アイデア生成・能力の統合、そして完成へと至る一連の認知的・心理的プロセスを内包している。これらのプロセスは、発達心理学および教育学の観点から「生きる能力(life skills)」の基盤形成に深く関与していると考えられる。1. 思考とアイデア生成:内的表象の形成と拡張。美術活動における思考とは、外界の刺激や内的経験(記憶・感情・想像)をもとに、頭の中にイメージを構築する過程である。特に幼児期は、言語的思考よりも感覚的・直感的思考が優位であり、美術表現はこの段階における最も自然な思考様式の一つである。このとき子どもは、...
2025.12.23 14:50子どもの手子どもの手子どもの手は、単なる「道具」ではありません。そこには、感じたことを受け取り、考え、想像し、形へと導く力が宿っています。一本の線、ひとつの色、そのすべては手を通して心とつながり、まだ言葉にならない思いまでも表現へと変えていきます。子どもたちは、手を使うことで未知の世界を創り出します。それは正解のある作業ではなく、自分だけの発想を試し、広げ、深めていく行為です。その過程にこそ、創造性や主体性、そして生きる力が育まれていきます。障害の有無は、創造の本質とは関係ありません。鉛筆の持ち方や手の使い方が一般的でなくても、それは「間違い」ではなく、その子なりの表現のかたちです。大切なのは、どのように持つかではなく、何を思い、何を生み出そうとしているのかとい...
2025.12.21 11:20今日の美術教室。今日の美術教室。あらゆる美術実践における子どもの想像性・受容性と指導者の省察1.背景・目的事前準備が十分でなかったものの、実施された美術教室において、子どもたちが示した想像性・発想の柔軟性、およびその過程を俯瞰的に捉えた指導者自身の省察を記録・分析することを目的とする。特に、計画された教材や画材の有無が、子どもの想像的思考にどのような影響を及ぼすのかについて、実践を通して考察する。2.実践の概要本実践は、前日に突発的な依頼を受けて開講した美術教室である。指導者は依頼を受諾したものの、当初想定していた画材が揃わないという不安を抱えた状態で臨んだ。しかし、教室開始後、子どもたちはその状況を抵抗なく受け入れ、提示された環境の中で主体的に制作活動へと没入してい...
2025.12.19 11:35記憶と想像のみに基づく幼児の描画能力に関する解説。記憶と想像のみに基づく幼児の描画能力に関する解説。1.はじめに幼児が「何も観ずに」、すなわち視覚的モデルを参照せず、自身の記憶と想像のみを用いて描画する行為は、単なるお絵描きの範疇を超えた高度な認知活動である。この表現行為には、知覚・記憶・想像・構成・運動制御といった複数の心理機能が統合的に関与している。2.記憶に基づく表象形成(表象機能)発達心理学において、幼児期後半(概ね5〜6歳)では、『内的表象(mental representation)』を用いた思考が顕著に発達する(Piaget)。何も見ずに描く行為は、 • 過去の経験を視覚イメージとして保持し • それを必要に応じて想起・再構成し • 平面上に再表現するという高度な表象操作能力を示している...
2025.12.18 11:25想像を表現へと転換する過程は、内的イメージの生成、感情の喚起、象徴化、そして運動表出という複数の認知・心理機能を統合的に働かせる活動発達に課題のある子どもたちが、楽しいクリスマスという情緒的に肯定的なテーマを想像し、サンタクロースを自由に描く活動は、発達心理学および教育心理学の観点から重要な教育的意義を有する。想像を表現へと転換する過程は、内的イメージの生成、感情の喚起、象徴化、そして運動表出という複数の認知・心理機能を統合的に働かせる活動である。特に発達に課題のある子どもにとって、言語化が困難な感情や思考を視覚的表現として外在化できる点は、自己理解や情動調整の促進に寄与する(Vygotskyの象徴機能論に基づく)。さらに、作品を完成させる経験によって得られる達成感は、Banduraの自己効力感理論における「遂行達成経験」として位置づけられ、自身の能力を肯定的に認知する基盤となる。...