2025.10.16 13:20想像を育む美術教室想像を育む美術教室― 豊かな心を育てるアート教育 ―1.教育理念本教室は、「美術の技術を学ぶ場」ではなく、「美術を通して心を育てる場」です。描く・作るという行為を通して、自分の中にある思いや考えを形にすること。その体験が、達成感や成功体験を生み、やがて豊かな想像力と心の成長へとつながります。長年、大学で「想像」と「心の発達」に関する研究を続けてきた教育理論を基盤に、すべての人が自分らしく表現できるアート教育を実践しています。2.対象年齢や特性を問わず、どなたでもご参加いただけます。•幼児(3歳)から小・中学生•高校生・大学生•成人・高齢者(認知症の方を含む)•発達に課題のある方も安心して通えます。3.学びの特長 • 完全予約制・個別対応 他の受講生を気...
2025.09.24 13:55認知症高齢者におけるアート活動の可能性に関する一考察認知症高齢者におけるアート活動の可能性に関する一考察 1. はじめに 従来、認知症や高齢という要因は「喪失」や「衰退」と結びつけられて語られることが多い。しかし近年の研究では、認知症高齢者であっても潜在的能力や創造的活動への可能性は保持されていることが明らかになりつつある(Kitwood, 1997)。本レポートでは、認知症および高齢という状況が必ずしも創造性や表現活動を奪うものではなく、むしろアート活動を通じて新たな可能性が見出される事例について考察する。 2. アート活動と高齢者の心理的意義 アート活動は、単なる娯楽にとどまらず、心理的・認知的・社会的効果をもたらすとされている。特に高齢者においては以下の意義が指摘できる。 a.自己表現の...
2025.09.04 09:27認知症高齢者の想像力とアート活動の学術的考察認知症高齢者の想像力とアート活動の学術的考察―教育心理学・行動心理学・美術教育の視点から―1. はじめに認知症は記憶や認知機能の低下を特徴とするが、それを「能力の喪失」と一面的に捉えることは不十分である。むしろ、認知症においては既存の認知枠組みが変容することで、独自の想像や創造が現れやすくなる(Zeilig, 2014)。特にアート活動は、認知症高齢者の潜在的能力を引き出し、社会的交流や自己表現を可能にする実践として注目されている。本稿では教育心理学、行動心理学、美術教育の枠組みを加え、認知症とアート活動の意義を学術的に検討する。2. 教育心理学の視点教育心理学は、人間の学習と発達のプロセスを明らかにする学問であり、認知症高齢者の活動にも応用可能である...