2025.10.22 11:44子どもが自己表現することの心理学的意義子どもが自己表現することの心理学的意義1.報告の目的本報告は、美術教育を通して行った実践において、子どもが「自己表現」を行うことの心理学的意義を明らかにすることを目的とする。現代の子どもたちは、他者との比較や評価に敏感であり、自身の考えや感情を素直に表現することが難しい傾向が見られる。そこで、本実践では「上手に描くこと」よりも「自分の思いやイメージを自由に表すこと」を重視し、表現行為が子どもの心の発達にどのような影響を及ぼすかを検討した。2.実践の概要これまでの活動では、子どもが「これを作ってみたい」「こんな世界を描きたい」と自らの内的動機づけによって制作を進めた。制作過程での発言や行動、作品の変化を通して、心理的発達の傾向を観察した。3.理論的背景(...
2025.10.19 13:15体験会を通してみる幼児の心の成長。体験会を通してみる幼児の心の成長 本日、11月から開校する「想像を育む美術教室」の体験会を行いました。参加してくれた幼児たちは、それぞれの心の中にある“思い描く力”を存分に発揮し、自由で豊かな作品を生み出しました。制作の途中から完成に至るまで、幼児たちは笑顔を絶やさず、創作の過程そのものを楽しんでいました。1. 「想像」の表現は、自己形成の第一歩教育心理学において、幼児期は「自己の確立」の基盤が形づくられる重要な時期です。この時期の子どもたちは、外界の刺激を受け取りながら「自分なりの世界」を心の中でつくり始めます。今回の活動でも、素材を手にした瞬間からそれぞれが独自の想像を思い描き、「こうしたい」「こんなの作ってみたい」と言葉や行動に表していました。こ...