2025.01.31 09:55「最後までやり遂げる」ことで生まれる自信。「最後までやり遂げる」ことで生まれる自信。 この日は、ある幼児(年中組)との小さな約束が形になった日でした。 普段はアート活動をした後に、好きなスパイダーマンの塗り絵をするのですが、この日は「スパイダーマンの塗り絵をやりたい」と希望を伝えてきました。それで本人のやりたい気持ちを尊重し、アート活動はせずに塗り絵をしました。ただし、今回は、「塗り絵を完成させようね」と約束をしました。 というのも、これまでは塗り絵を始めても途中でやめて「残りは家でやる」と言い、他の遊びに移っていました。もちろん、それも幼児らしい行動ではあるのですが、僕は、最後までやり遂げることで、達成感を味わってほしいという思いを持っていました。 約束を守り、塗り絵を完成させた。 そうして...
2025.01.27 12:45子どもの教育において主体的な行動がとれるようになることは非常に重要です。子どもの教育において主体的な行動がとれるようになることは非常に重要です。 指導者が全てを準備し、マニュアル通りの活動を行うだけでは、子どもたちの自発的な思考力や問題解決能力を育むことは難しいと考えられます。 では、なぜ主体的な行動が大切なのか? •創造性と独創性の育成: マニュアルに縛られず、自由に考え、行動することで、子どもたちは創造性や独創性を育むことができます。 •問題解決能力の向上: 様々な状況に対応するために、自分で考え、判断し、行動する力が求められます。 •主体性と責任感の涵養: 自分の行動に責任を持つことで、主体性や責任感が育まれます。 •学びに対する意欲の向上: 興味のあることを自ら探求し、学ぶことで、学習意欲が向上します。 それらのこ...
2025.01.26 12:45アート活動がもたらす効果今、美術教育の研修が終わりました。 発達に課題のある子どもと、アート活動を通じた共感的な関わり。 発達に課題のある子どもたちとの関わりにおいて、アート活動は非常に有効なツールです。言葉でうまく表現できない感情や考えを、作品を通して視覚的に共有できるため、より深い共感的な関係を築くことができます。 アート活動がもたらす効果 •心の壁を壊す: アートは、言葉の壁を越えて、心の奥底にある感情や考えを表現する手段となります。 •自己表現の促進: 自分だけの表現方法を見つけることで、自己肯定感や自信を高めることができます。 •コミュニケーション能力の向上: 作品を通して、周囲の人々とコミュニケーションを取り、関係性を築くことができます。 •創造性の開花: 自由な...
2025.01.21 12:00美術教育による自信と能力の向上。美術教育による自信と能力の向上。 美術教育は、単に絵を描くことだけでなく、子どもたちの心身の成長に多大な影響を与えます。創造性を育み、自己表現の幅を広げ、自信へと繋がるのです。 「創造性の開花」 美術活動は、子どもたちの想像力を刺激し、独創的なアイデアを生み出す力を育みます。例えば、自由に絵を描く活動を通して、自分だけの世界を表現したり、様々な素材を使って作品を作り上げることで、発想の柔軟性を養います。 「自己表現の拡大」 言葉では表現できない感情や考えを、視覚的な形で表現することで、自己理解を深めることができます。また、作品を発表する機会を通して、他者とのコミュニケーション能力も向上します。 「自信の獲得」 作品を完成させる経験は、子どもたちに「自分...
2025.01.20 13:50幼児が豪快に絵を描きました。幼児が豪快に絵を描きました。色彩も豊かで描き方も大胆でした。そのことから、その後さまざまな行動に自信のある活動や発言が観られました。 このことを心理学的に考察します。 幼児の絵画と行動との関係性:心理学的な考察 幼児が大胆に絵を描くことは、その子の内面を映し出す鏡のようなものです。心理学的に、この行動と自信のある活動や発言との間に、以下の様な関連性が考えられます。 1. 自己表現の自由 •心の開放: 絵画は、言葉で表現しにくい感情や考えを自由に表現できる手段です。大胆な絵は、心の奥底にある感情を解放し、自己肯定感を高めている可能性があります。 •創造性の開花: 制限なく自由に表現することで、創造性が育まれ、新しいアイデアや行動への意欲につながります。 ...
2025.01.19 14:35ピカソの八面体から観る子どもの認知と創造。ピカソの八面体から観る子どもの認知と創造。ピカソは、多岐にわたる表現技法と革新的な視点で、20世紀の美術界に大きな影響を与えた画家です。彼の作品は、しばしば複雑な幾何学模様や抽象的な表現を用いており、一見すると理解が難しいものもあります。しかし、これらの作品の中には、子どものような自由な発想と創造性が見て取れます。 『八面体という概念』 ピカソは、自身の芸術を「八面体」という言葉で表現したことがあります。これは、彼の芸術が多面的であり、様々な側面を持っていることを意味しています。この概念は、子どもの認知発達にも深く関連しています。 『子どもとピカソの共通点』 •多様な表現: 子どもは、絵画、遊び、言葉など、様々な手段で自分の感情や考えを表現します。ピカ...
2025.01.17 14:30発達に課題や特性のある子どもへの美術教育の役割。。発達に課題や特性のある子どもへの美術教育の役割 発達に課題や特性のある子どもにとって、美術教育は自己表現の貴重な場となります。言葉でうまく伝えられない思いや感情を、絵や造形物を通して表現することで、自己肯定感を高め、心の安定につながります。 美術教育がもたらす効果 •コミュニケーション能力の向上: 作品を通して周囲の人々と交流し、言葉以外の手段で自分の考えや気持ちを伝えることができます。 •創造性の育成: 自由な発想で作品を作り出すことで、創造性を育み、問題解決能力を高めることができます。 •心の癒し: 表現活動を通して、ストレスを解消し、心の状態を安定させることができます。 •集中力の向上: 作品作りに集中することで、注意を持続させ、集中力を高める...
2025.01.16 14:40幼児のさりげなく描く絵を読み解く。この日、幼児が思いのまま描いた絵。 この絵には、どのような意味が含まれているのか考えてみました。 幼児のさりげなく描く絵を読み解く。 幼児の絵は、単なる落書きではなく、彼らの心の窓であり、発達段階を映し出す鏡です。絵の中に隠されたメッセージを読み解くことで、子どもたちの成長をより深く理解することができます。 幼児の絵を読み解くポイント •年齢ごとの特徴: 年齢によって絵の特徴は大きく変わります。例えば、2歳頃は丸を描いたり、3歳頃は頭足人を描いたりするなど、発達段階に応じた特徴的な表現が見られます。 •色の使い方: 使う色にも意味が潜んでいます。例えば、明るい色はポジティブな感情、暗い色はネガティブな感情を表していることがあります。 •線の種類: 線の...
2025.01.15 14:30障害者とアート障害者とアート この日、凄く落ち込んでいた彼。 どうした?何かあった?と尋ねれば涙目になっていた。 どうしてそうなったかは、伝わって来ない。 それでいつものように水彩画を描きだした。 仕上がったのがこの鰻の絵。 正直なところ、僕は、感動を覚えた。 黒の絵の具だけでここまで魅力を伝えることが出来ることに対して。 ところがこれを描き終えて、彼から出た片言の言葉が、デッサンがしたい。 デッサンは、おおよそ半年間していない。 彼との出会いは、デッサンの指導をお願いされてだった。 当初、デッサンが上手く描けなくて、本人も焦りや葛藤もあった。それで気分転換ということで水彩画をしていた。 この日になってデッサンがしたいってどういうことなのだろうと思った。 それで、デ...
2025.01.12 14:35発達に課題のある年中の幼児が今、アート活動に夢中になっています。発達に課題のある年中の幼児が今、アート活動に夢中になっています。 まだまだアニメやゲームのキャラクターを描くことが多いですが、でもそれをすることから絵を描くことが好きになり表現力も豊かになるきっかけとなっています。それと同時に達成感を感じ、コミュニケーション能力も豊かになっています。とても素晴らしいことです。 #描写力 #描く #アート #楽しい #心豊か #自信 #達成感 #大場六夫
2025.01.11 12:40発達に課題のある小学1年生の子どもが、今年の干支であるヘビをカラフルにカラフルに、そして可愛く表現し、仕上げました発達に課題のある小学1年生の子どもが、今年の干支であるヘビをカラフルにカラフルに、そして可愛く表現し、仕上げました。しかも、限られた時間の中、最後まで諦めず仕上げた気力はとても素晴らしく、この経験は、今後のさまざまな活動に役立つと思われます。 子どもが美術作品を完成させたことへの教育・発達心理学的な考察 子どもが限られた時間や環境の中で、美術作品を完成させたという事実は、発達心理学的に非常に興味深い現象です。この出来事を多角的に考察してみました。 教育的な側面 •達成感と自信の獲得: 作品を完成させた経験は、子どもに大きな達成感を与え、自己肯定感を高めます。これは、今後の学習意欲や困難に対する挑戦心を育む上で非常に重要な要素です。 •問題解決...
2025.01.10 14:40発達に課題のある子どもがコマを作った。発達に課題のある子どもがコマを作った。自身がお正月に遊びたいという気持ちからコマになった。 廃材の段ボールと爪楊枝。材料は、自分で選んだ。その考え方、材料選び、そして創作力の素晴らしさに感銘を受け、今回取り上げました。 カタチや仕上がり具合も大事だけど、僕は、モノを作り出すという創造力と表現力を重要視しています。 仕上がったコマは、よく回りました。 発達に課題のある子どもの美術的発達思考について 発達に課題のあるお子さんの美術的発達思考は、個人差が大きく、一概にこうである、とは言えません。しかし、一般的に以下のような特長が見られることがあります。 特長 •自己表現の手段として:言葉でうまく表現できない気持ちを、絵や造形物を通して表現しようとします。 •...