アート活動:絵本作りを通じた創造的表現

本日(21日)のアート活動:絵本作りを通じた創造的表現

本日のアート活動では、子どもたちが絵本作りに取り組みました。通常の一枚絵とは異なり、絵本は複数ページにわたって物語を構成する必要があり、時間軸や展開、登場人物の変化などを想像しながら表現する力が求められます。このような活動は、子どもたちにとって単なる絵画的表現にとどまらず、「物語を構築する力」や「表現をつなげる力」を養う貴重な機会となります。

絵本作りには、想像力(Imagination)とナラティブ構成力(Narrative Skills)が必要不可欠です。子どもたちは自身の内面にある物語を可視化し、ページごとに展開させながら完成へと導いていきます。この過程で、認知的スキルだけでなく、非認知能力(Non-cognitive Skills)――たとえば粘り強さ、自己表現、創造的問題解決力なども育まれていきます。

学術的にも、物語を構築するアート活動は、発達心理学や教育学の領域において、言語能力の発達や視覚的リテラシーの促進に効果があるとされています。また、プロセスを重視した学び(process-oriented learning)という視点からも、完成という目標に向かって主体的に取り組む姿勢が評価されます。

今回は、どの子も自身の思いをやりきり、自らの絵本を作成することができました。この達成体験は、自己効力感の育成にもつながり、今後の創造的な活動への意欲をさらに高めてくれることでしょう。


大場六夫's Art Random 僕の美術教育論

アートは、膨大だ。想像は、無限。そのアートを子どもたち(障害児を含む)と一緒に取り組んでいます。参加者募集中です。全国どこからでも参加いただけます。

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